☆全国味噌青年部会、研修報告☆
- 2014/09/08
- 仕事
9月4、5日は紘一郎さんと一緒に全国味噌青年部会、和歌山研修に行ってきました。
会長の藤森さんのお話で印象に残った話があります。
「日本の一人当たりのみその年間消費量は3.5kgです。
50年前は7.8kgです。50年間の間に55%も減ってしまいました。
お米はというと、一人当たり年間56.3kg消費します。
50年前は111.7kgとお米も50年間で約半分になってしまいました。」
この話を聞いた時、もう味噌という調味料は生活必需品ではなく、
嗜好品になってしまったんだなぁーと実感して、
味噌屋もいろいろ考えていかなければいけないと思った。
その後、東洋ライス株式会社 代表取締役の雑賀さんのありがたいお話を聞きました。
昭和36年までは米と石を分離する機械が無く、米屋というのは
ガラスに米を薄く広げ、下からライトを照らし、石を取り除くという
原始的な作業をしていました。
寄れなかった石はクレームになり、雑賀代表は石を取る機械をメーカーに
作ってくれるよう依頼しましたが、メーカーからは
「日本人は昔から石噛みで悩まされてきた。それを解決出来る手段があるなら
とっくに出来ているよ。だからこれからも出来るわけがないよ」
っと返答された。
しかし、雑賀代表は自分自身が米や石になりきって、
石の立場になって、試行錯誤を繰り返し石抜き機を開発しました。
当時、無石米というのは不可能と言われていたのを、実現させたのです。
今でもその技術は世界的に活用されている。
2日目は丸新本家株式会社の工場見学をさせて頂きました。
年間10万人の来場者があり、国産原料を使用しており、
ネットや直販で多数の消費者の支持を得ております。
工場は大変、きれいで清掃が十分にされていると感じました。
大変、勉強になった秋の研修会です。